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Michael Jackson / This is it [DVD]
Release Date / Jan. 2010
Label / Sony Pictures

マイケル・ジャクソン THIS IS IT デラックス・コレクターズ・エディション(2枚組) [DVD]Mihael Jackson / This Is It [DVD]
(2010/01/27)
マイケル・ジャクソン

Deluxe Collector’s Edition


マイケルの死後から6ヶ月以上も経過した2010年1月現在も事件の真相は解明されていない。マリリン・モンロー、ブルース・リー、ジミ・ヘンドリックスなど数を上げればきりがないほどの、アメリカで昔から相次ぐスパースターの謎の死。一体誰が何のために?

私と彼の音楽はいつも自分のそばにいた。言ってみりゃマイケル・ジャクソンは自分にとって共に半生を過ごした相棒だ。12歳でたむろしていた煙で真っ白い部屋に「Beat It」は鳴り響き、当時買ったばかりのビデオ・デッキで研究したムーンウォークはいいところまではいったが、モノにならず・・・。私が在米中に発売された「Dangerous」ではテディ・ライリーのニュージャック・スウィングがアメリカ中を虜にする中で、街のいたるところから流れていた「Remember the Time」。寂しくて寒い夜は「You are Not Alone」と歌ってくれたっけ。酔っ払って帰ってきては、まだ小さかった我が子の耳に無理やりヘッドフォンをさせて聞かせた「You Rock My World」。そして、大きく成長しマイケルの大ファンになっていた我が子と涙して見た「This Is It」。原稿用紙1000枚でも足りないほど書きつくせない思い出となった彼との付き合いも、今後は続く。

今回、こうして手にしているのは「デラックス・コレクターズ・エディション(Deluxe Collector’s Edition)」のDVD版であるが、本当は分厚いブックレット付きが欲しかったが、先駆けて発売されているのはブルーレイ・ディスクのみとのことだった。このDVDに関しては2枚組みとなっており、Disc1は通常のコレクターズ・エディションと同じ内容で以下の特典映像が付いている。
・カムバックにかける想い(40分)
・キング・オブ・ポップの衣装について(15分)
・スタッフが語るマイケル・ジャクソン(16分)
・ダンサーのオーディション風景(10分)

そして、コレクターズ・エディションと比較してデラックス・エディションの特典である、もう片方のDisc2には、実際の映画にも軽く触れていたツアーメンバーについて更に掘り下げた内容が公開されている。ツアーの振付師であるトラヴィス・ペインのインタビューを交えながら各ダンサーのエキサイトした様子や、マイケルのバックバンドやバックボーカルを務めた面々について詳しく述べられ、彼に対する想いを切々と語る姿はとても印象的だ。

数千円の違いが気にならない方には絶対にこのデラックス版をお勧めしますよ。マイケル・ジャクソンのファンなら、誰でも家宝となりえるDVDだと思う。素晴らしい贈り物をくれた天国に住むマイケルだけど、決して「さよなら」なんて言えません!


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Mary Mary / Thankful
May 2000 Released
Label / Columbia
ThankfulThankful
(2000/05/04)
Mary Mary

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Contemporary Gospel(コンテンポラリーゴスペル)が急成長を遂げる2000年最中にR&Bゴスペルというカテゴリーを次のステップへと持ち上げた、決定的なアルバム「Thankful」。カリフォルニア州イングルウッド出身、姉妹デュオのデビュー作となる。全米チャートのアルバム・ランキングは59位が最高位だが、宗教的なジャンルであり、全くの新人だったことを考えると決して悪くはない順位である。Top Gospel AlbumsやTop Contemporary Christian他のチャートでは見事に1位を獲得。アルバムからのシングル「Shackles」はゴスペルとしては異例の全米チャート28位まで登りつめるという快挙を遂げた。当時のビルボード・チャートの統計は現在のようにダウンロード数などは反映されていないため、単純に売れた枚数とラジオのオンエア回数でここまで上昇したことを考えると、どれだけ凄いことか想像していただけると思う。そして極めつけは2000年度のGrammy Awards(グラミー賞)で「Best Contemporary Soul Gospel Album」をノミネートに留まらず、競合を抑えて獲得までしてしまったのだ。

アルバムをトータルに手掛けたのは、既に業界では素晴らしい仕事をいくつもこなしてきたWarryn Campbell(ウォーリン・キャンベル)氏。それまでは第一線で活躍するR&Bアーティスト、例えばDru HillやTotalのようなガチガチの売れ路線でのプロデュースが多かったのだが、このアルバム辺りをさかえにゴスペル色の強いアーティストを手掛け成功を収めるようになった。後にメンバーのEricaと結婚し世間をアッと驚かせたのも記憶に新しい。

私自身、非常にラッキーだと感じているのが、まだデビューしたての彼女たちの生ライブを見ることができたこと。青山のスパイラルホールで関係者に公開された時に見ることができたのだが、音楽に興味のない冷め切った音楽業界人の中に混じり、一人息を乱し、鼻の穴を全開に広げて興奮する自分・・・必死にクールに振舞おうとこらえたが無理だった。あまりに凄すぎるヴァイブがビシビシ伝わり、地面がぐらっときて頭を打ちつけたような衝撃を受けた。ゴスペル・アーティストは色々見てきたが、彼女たちは別格だった。ただ歌が上手いのではなく、揺るぎない信仰心の深さから湧き出るスピリチュアルなミサイルが頭を打ちつけたのだろう。

その後、某大手ポータルサイトのインタビューで彼女たちに2時間以上に及ぶロングインタビューをさせていただいた。最後の順番でのインタビューだったのにもかかわらず、ひとつひとつの問いに対して最後まで真剣に応じていただいたのを覚えている。
アルバムの内容について触れていないが、このアルバムに関しては、この記事を最後まで見てくれたあなたは、少なくとも興味があるのかもしれないから、チャンスがあったら手にとって聞いてもらうことがベストである。よって細かい説明はナシとさせていただく。


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Stevie Wonder / Hotter Than July
Sep. 1980 Released
Label / Motown
Hotter than JulyHotter than July
(2007/06/27)
スティーヴィー・ワンダー

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スティービーワンダーが1980年に発表した20作目(くらい?)の作品。アルバムからは4曲のチャートインを果たしているが、名曲「Lately」をはじめ「Master Blaster (Jammin')」、「I Ain't Gonna Stand for It」、「Did I Hear You Say You Love Me」がシングル部門で名声を上げると共に、アルバム自体もR&Bチャートで13週間1位を記録するなど、彼の作品を代表する「Songs in the Key of Life」に並ぶ名作と言われている。

ヒット曲以上に意味を持つということで、今回ご紹介させていただきたいのは、このアルバムの収録曲である「Happy Birthday」は一見誕生日の曲のようで、実際にも一般の黒人家庭では誕生日の定番ソングとなっているが、スティービーが当時、非暴力主義で人種差別に取り組んだMartin Luther King に捧げた曲としても有名だ。キング牧師の誕生日にあたる1月15日をアメリカの休日にしようと(現在は実際にそうなっている)各地にてキャンペーンを行い歌った名曲である。ルーサーキング牧師の有名なスピーチ「I Have A Dream」が語られ、スティービーのように音楽を通じて立ち上がった人間がいたからこそ、現在のオバマ政権が成り立っていることを歴史の観点から物語っている現実から目をそらすことはできない。そういった意味でもこのアルバムは私自身の中でも思いいれが深い。

私がこのアルバムを知ったのは80年の当時ではなく、88年になるが、当時ニューヨークのナイトクラブに入り浸りだった頃に収録曲の「All I DO」を必ずプレイするDJが存在し、彼のことが大好きだった。(ちなみにDJ BasilというハウスDJ。)

当時は「We are the world」やボブ・マリーのようにミュージシャンが政治を動かした時代の背景があるが、このアルバムが果たした貢献度も今一度見つめなおしたいと思い、お勧めさせていただくと共に、単に音楽的にも素晴らしい作品である。

私は親しい知り合いの誕生日には、自分のお気に入りのCDをプレゼントをするのが最良の善意と考えているが、このアルバムも既に数名の友人の手に渡っている。


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Freddie Jackson / Privat Party
Feb. 1995 Released
Label / Zomba
Private PartyPrivate Party
(1995/02/28)
Freddie Jackson

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Luther Vandross(ルーサー・ヴァンドロス)などと同類に、80年代を代表するブラック・コンテンポラリーの立役者となったフレディー・ジャクソン。2009年12月現在でライブやクリスマス・アルバムを含めると13作をリリースしているが、今回紹介するのは95年に発売された8作目のスタジオアルバム。1956年ハーレム育ちで現在は53歳、このレコーディング当時は39歳だったことになるが、男の人生で一番脂がのり(肉体的にではなく・・・)音楽のキャリアもベテランの域に達した時期といえる。

銀行で働きながら音楽活動をしていた青年期。後にMystic Merlinというソウルバンドに加入し、アルバム「Full Moon」にて数曲を披露している。ソロデビューは85年でアルバム「Rock Me Tonight」はビルボードのR&B Album Chartで見事1位を獲得、アルバム総合チャートでも11位という輝かしいデビューを飾った。代表曲には「You are my Lady」、「Rock me tonight」、「Tasty Love」など80年代中期以降に飛ばしたヒットは数多い。90年代はコンスタントにアルバムをリリースし、定着したコアなファンを裏切らないクオリティを保つが、イマイチ大きなヒットに恵まれないのも現状で、現在はマイナーレーベルながらも活動を続けている。そして今回紹介する作品も大きなヒットにはならなかったが、地味に素敵なアルバムでコアなフレディーファンには申し分のない作品だ。

「Private Party」は彼の最後のメジャー作だったが、リリース週にアルバム総合チャートで188位をという不発な記録で終わる。時代はニュージャック終盤、ベイビーフェイスやテディライリー全盛期でR&B業界では、ボーカルグループが世の中を騒がせていた。そんな逆境にも屈せず、フレディー節を貫いた本作にはBarry Eastmond(バリーイストモンド)を中心に制作、Gordon Chambers(ゴードン・チャンバーズ)が制作したタイトル曲「Private Party」や今は亡きGerald Levert(ジェラルド・レバート)が残した「Rub up against you」等、フレディの熱い歌が際立つ密かな名作が収録。今現在、手にとって聴いても時代を超越して感動をする傑作だと感じる。


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Mint Condition / The Collection (1991-1998)
Jun. 1998 Released
Label / Perspective Records
The Collection: 1991-1998The Collection: 1991-1998
(1998/06/09)
Mint Condition

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80年代の前半にミネアポリスを拠点に活動を始めた最初で最後のR&Bバンド。メンバーは09年の11月現在でStokley Williams(vo.)、Ricky Kinchen(bass)、Homer O'Dell(gt.)、Larry Waddell(piano)、Jeffrey Allen(sax)の5名。Jimmy Jam and Terry Lewis(通称ジャム&ルイス)に発掘され、91年に「Meant to be Mint」でデビュー。これまでに7作を発表しているが、05年からはメジャーを離れ、インディーズながらも根強いファンに支えられ活動をしている。

ご紹介する作品はタイトルが示すように91年から98年までのヒット作を集めたベスト盤である。今までの最高のヒット曲はデビュー作に収録され92年に34週にわたりチャート入りを果たした「Breakin' My Heart」(Pretty Brown Eyes)がビルボード・シングル最高6位にランクイン。Amerie(エイメリー)の「In love & War」からセカンド・シングル用にカットされた「Pretty Brown」featuring Trey Songz元ネタの曲でもある。

ジャム&ルイスの元を離れてからは大きなヒット曲は出ていないもの、ファンのみぞ知る素晴らしい曲を書き続けていることも事実、まずは今回紹介しているベスト盤を聴いていただき、彼らの奥深さを知っていただきたい。

彼らの来日コンサートに行ったことがあるが、ボーカルのストークリーが繰り広げるステージは非常に音楽的で、バンドであるがゆえの作品力、演出力は群を抜く素晴らしさを感じた。06年には彼らのステージを収録した「Live from the 9:30」というタイトルのCDが発売され、バンドの価値はライブで決まることを証明してくれた音源だと確信させられる。なお、この作品は同時にDVDもリリースされているので、そちらの方がより一層魅力のあるものなのは言うまでも無い。

何故、彼らのようなR&Bライブバンドがこれ以上出てこないのかは不明だが、本来の音楽の楽しさを味わいたい方には是非ともお奨めしたい一枚である。


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Faith Evans / Faith
Oct. 1995 Released
Label / Bad Boy
FaithFaith
(2005/10/24)
Faith Evans

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バッドボーイ絶頂期の95年にメアリーJブライジと比較され、競うように出現したアーティスト。年数が経過するにつれ個々の存在を認められたが、当時一人勝ちだったメアリーにとって、レーベルメイトにして最強のライバルだったのは間違いない。東西ラップ戦争で被害を受け、あの世へ先立ったノートリアスBIGの最愛の妻としても業界では知られている。

個人的にこのアルバムは生涯で3本の指に入るベスト作。2009年11月7日と8日にTokyo Midtown(東京ミッドタウン)のBillboard Live(ビルボードライブ)に初来日したことを記念し、ライブレポートも含めたレビューを書かせていただく。

ライブは1時間ほどだったろうか、引き連れてきたバンドメンバーはDJのハリケーンを始めギター、ドラム、ベース兼シンセサイザー、鍵盤の5人組み。全員30代前半くらいまでの若い黒人たち。残念なことにファイス・エヴァンスの音楽で最大の聞きどころであるバックボーカルがカラオケだったのが悔しい。彼女の場合バックボーカルは3人は必要なので、今回のツアーには予算的に無理だったのだろうが、この点の悔しさを除けばパフォーマンスは素晴らしいモノだった。

2005年の「The First Lady」からリリースが無いので、それまでの4作から曲を披露してくれたが、ライブ始まりの2曲目でヒット曲「Love Like This」(セカンドアルバムのKeep the faithに収録)を歌出だし、会場が沸いた。商業的な意味でこういったアップテンポはヒットを狙えるが、彼女の持ち味はやはり聞かせるミディアム・スローの歌モノ。今回紹介するアルバム「Faith」にも収録されている「Soon as i get home」を歌う曲紹介では『この曲には特別な想い入れがあるの・・・』と言っていたが、素晴らしい歌詞と情熱的な歌はCDでも充分素晴らしいのだが、ライブで見れたことで、曲中は本当に心が踊った。

そして、全てのこの世の音楽において、私の人生で最も痛烈にカンジル曲(本当は明かしたくなかったのだが・・・)が「Come Over」。受身の女性的な曲で男の自分が何故ここまで好きなのかは分からないが、この楽曲はトンデモナイ!この曲を歌う彼女に惚れ込んだのは勿論、制作者のChucky Thompson(チャキートンプソン)も、歴代R&B Producerの一人として、これからも愛し続けるだろう。彼女のボーカルアレンジはストーリー性に満ち、場面ごとにイメージ画像が頭をグルグルまわり(英詩がわかればですが・・・)絶頂へ連れて行ってくれます。ライブでこの曲が見れた時は『これでオレも安心して死ねるな・・・』などと考えてしまいました。

彼女がライブ中に話していた『こんなに離れた日本という国で、これほどのファンがいて、この場で触れ合えるなんて、この気持ちが伝わるかどうか分からないけど・・・・言葉にできないほど嬉しいわ』と言っていたのが忘れられませんな。今回のライブを見て、一つハッキリ分かったことがあるのですが(今までも分かってはいたが・・)彼女はゴスペルシンガーだということ。パーティーソングやメイクラブソングを除いて、彼女が歌を向けている方向はGODですよ。多分、理解していただけないかもしれませんが、そういうことです。ただの歌えるシンガーではありませんでした。


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Zhane / Pronounced Jah-Nay
Feb. 1994 Released
Label / Motown
Pronounced Jah-NayPronounced Jah-Nay
(1994/02/08)
Zhan醇P

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90年代を代表するR&Bグループ・デュオ。Jean Norris(ジーン・ノリス)、Renee Neufville(リネー・ネーフヴィル)の二人はフィラデルフィアのテンプル大学時代のルームメイトで、フレッシュ・プリンス(現ウィル・スミス)&
DJジャジー・ジェフのヒット曲「リング・マイ・ベル」のバック・コーラスをプロでの初仕事に、一気に世の中に知れ渡った。正式な契約は当時クイーン・ラティファが主催していたフレイヴァー・ユニットからで、ニュージャージ州を代表するNaughty by Nature(ノーティーバイネイチャー)のKay Gee(ケイジー)が全面的にバックアップ、アルバムからの先行シングル「Hey Mr DJ」は全米シングル・チャートで6位まで登りつめたヒット作となる。

彼女たちほど音楽的に才能のあるアーティストが、ヒップホップ・アーティストにプロデュースをされるというのもおかしいが、実は2人とも音楽一家に育ったエリートミュージシャンであり、ジャズやクラシックを長年に渡って勉強してきた経緯を持つ。

恐らくこのアルバムは90年代に名を残すアルバムとなったが、運の悪いことにその後に続くリリースでは、レーベルの諸問題を抱え苦難の道のりを乗り越え、3年後のリリース「Saturday Night」にこじつけている。発売元であり、クイーン・ラティーファの所属先モータウン、フレイヴァーユニット、このアルバムにクレジットされたケイジーのイルタウンが複雑にからみ、彼女達の才能を開花させる妨げになったことは事実である。

事情はどうであれ、このアルバムの素晴らしさは歴史に残る価値を持ち、ミュージシャン・シップに優れたアーティスト「ジャネイ」とストリート出身のヒップホップ・アーティスト「ケイジー」のコラボレーション作として大成功を治めた大作である。

個人的に2度ほど来日ライブに行ったが、彼女達のパフォーマンスは「音楽で人を楽しませる」ことに最高に長けており、私の体験ライブの中でも5本の指に入るほど思い出に残っている。

最近ではプロのミュージシャンとして活動しているようで、ジーンに関しては数年前にブルーノートに来日したトランペッターのロイハーグローブ(ジャズ)のキーボーディスト&バックボーカルで見かけることができた。

彼女達がレコード会社からの何のしがらみも無く、自由に制作した作品を一度でいいから聞いてみたかったというのが、私の本望であったのだが、その夢は叶うことがなかった。

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Brian Mcknight / Anytime
Sep. 1997 Released
Label / Mercury
AnytimeAnytime
(1997/09/23)
Brian McKnight

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2009年10月現在でクリスマス・アルバムを含む11枚をリリースしているブライアン・マックナイトだが、今回紹介したいのは97年に発表したサードアルバム。全米アルバム・チャートで13位、R&Bアルバム・チャートでは1位を獲得。個人的にはコマーシャルに走り過ぎていて好きではなかった曲だが、収録曲の「You Shuuld be mine」は当時絶頂期だったバットボーイの専属プロデューサー、スティービーJとデビューを控えていたケリープライスが制作に加わり、当時敵なしのメイスがラップで参加、何とかシングル・チャートで17位までこじつけた曲。彼のキャリアでは、99年の「Back at one」(こちらは彼らしさを思う存分に発揮した曲で、全米1位を獲得している)に次ぎ、通信簿上では2番目の成績となった。

私自身彼の大ファンで、全てのアルバムを所有しているが、この作品はCDのデータがおかしくなるほど何度の聞き、個人的に思い入れの強いアルバムであるが、本作について彼に直接インタビューした時のエピソードも僅かながら記憶に残っている。それはアメリカを代表するソングライター、ダイアンウォーレンについて聞いたときのこと。私の主観では、あれほど偉大なライターなのだから、さぞかしスマートな人物だろうと予想してていたのだが、ブライアンから返ってきた言葉は「彼女は相当クレイジーな人物だよ」とのこと。どうクレイジーだったのかは忘れてしまったが、本アルバムでも「Show me the way back to your heart」をブライアンのために書き上げているが、曲の素晴らしさ、歌詞の奥深さを知る限り、彼の言葉は信じられなかった。

このアルバム以降も素敵なアルバムを定期的にリリースしているが、残念ながら爆発的なヒットはないながらも、息の長い、本物志向の音楽家として私のような一人のファンを喜ばせてくれる彼の存在に感謝したい。

現在、ニューアルバム「Evolution of a man」が発売されたばかりだが、こちらのレビューにかんしてはCDを購入し次第、以下のサイトで書かせていただくのでご参考までに・・・・

http://soulpnuts.jp/

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Eric Roberson / The Vault 1.5
Feb. 2004 Released
Label / Blue Erro Soul
ザ・ヴォールト VOL.1.5ザ・ヴォールト VOL.1.5
(2004/01/09)
エリック・ロバーソンエリック・ロバーソンfeat.マーシャ

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2003年に完全な自主制作盤として手売りされた本作のベースとなった作品「The Vault 1」の進行形がこの作品。ニュージャージを拠点にフィラデルフィア勢のネオソウル集団に混じって裏方の制作である程度の評価を受け、出世作となったアルバムでもある。

98年、112のアルバム「Room112」をプロでの初仕事に、ミュージック・ソウルチャイルドの「Mary Go Round」やジルスコット、ウィル・ダウニング等、実力派のソングライトを手掛け、素晴らしいセンスが認められた。2001年にジルスコットとのデュエット曲「One Time」がサウンドトラックに収録され、彼の名前が脳にインプットされたソウルファンも多いことと思う。

さて、本作のダークな曲々を紹介する前に制作陣をザッとおさらいしよう。いまや時の人として大物になってしまったアンドレ・ハリス&ヴィダル・デイヴィスが2曲目のハイライト作「Right back to you」を手掛けているが、元々のサンプル先はアイザック・ヘイズ版の「Close to you」。後にダークチャイルドが同じような使い方をしてメジャーでリリースしたのを覚えているが、訴えられなかったのだろうかと心配になる。そしてゴスペル界からはタイとサディアス・トリベット(兄弟)が参加。とても音楽的に磨かれた感性の持ち主で、地味ながらもUSゴスペル・シーンを基盤に活動している人物だ。

このアルバムも含め、この後にも4枚(2001年10月現在)の作品をリリースしている彼のキーパーソンであり、片腕とも言える存在のオシュンラデ。エリックのビートが限りなく黒いのはオシュンラデの影響ともとれるほどのコラボレーションはハウスミュージック畑からの産物がぶつかり合い生まれた黒真珠のようなもの。

フロエトリーのマーシャとのデュエット曲「She Ought to Know」では自らがドラマーとしてのクレジットも確認できる他、映画「Prison Song」で提供したI Have a Songは彼の優しさが伝わるメロディアスなバラード。ジャジージェフの「The Magnificent」に収録されていたRock with youの後半に展開するハウスビートは先ほどのオシュンラデによるもので、こういったサウンドストーリーがまさに聞きどころであり、魅力である。

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Myron Davis / Free
Jun. 2004 Released
Label / Pヴァイン
フリーフリー
(2004/06/18)
マイロン

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クリーブランド州出身のコンポーザー兼アーティスト。教会で牧師を務める父親を持ち、幼い頃はその父親の元でオルガンやドラムなどを習得。バークリー大学でエンジニア科を専攻しジャズやゴスペルを学んだ彼は卒業後にカヴァーバンド等を転々とし、生計を立てていたようだ。Dru Hill のアルバム参加を経て、同レーベル(アイランド)から98年に「Destiny」でデビューするも、アルバムのプロモーションはアイランドのレーベルの閉鎖と共に打ち切られ、ほとんどお蔵入り状態に・・・世の中には才能があっても運の悪いアーティストが数多く要れど、彼ほど洗練された音楽的なセンスを持つアーティストがチャンスを失っていくのは心苦しいばかりだ。

本作はその後自主レーベル「Mojamusic」を立ち上げ、自ら制作に打ち込み完成させたアルバム。メジャーでの経験は残念ではあったが、その経験があったからこそ、ここでの素晴らしい仕事振りにつながったことを考えると、そう悲観的に考えることもないのだろうか?アルバムはトータル・バランスに優れ、70年代ソウルに影響を浴びた完成度の高い作品となった。大学時代に知り合ったJosh Honigstock との共作で、彼自身は制作を始めギターやシンセサイザーなど一連の楽器のアレンジにまで深く関わり、隅々にまでこだわりぬいた自己表現作となっている。

ここまでのクリエイティブ・コントロールが全て叶ったからこそ、完成した本作には愛情がたっぷり込めてあり、歌の節々にも情熱に満ちたキーワードが散りばめられている。

No other love more precious  こんなに大切な愛はない
No other love more ture こんなに真実味を帯びた愛はマジない
No better way to tell you これ以上の伝え方はないハズ
How Much i do love you  メッチャ愛しているかってことを
収録曲 「No Other Love」より

 



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